目次 わたしの響きのはじまり【前編】
第1章|光と響きがめぐる、夢のはじまり
第2章|夢の記憶を“今ここ”で生きる
第3章|音がもたらす、透明な祈り
🌱 なぜ、わたしはこの響きを生み出したのか──
その答えは、いつも「今ここ」にあります。
過去でも、未来でもなく、
今この瞬間、わたしが生きていること。
それが、何よりも美しくて、尊い。
そしてこの命に、
あなたと出会えたことが、ただ嬉しくて。
そんな想いが、透明な響きとなって、
世界にそっと浸透していきますように。
第1章|光と響きがめぐる、夢のはじまり
すべては、ある夢から始まりました。
夢の中でわたしは、
あたたかくて、透明な光に包まれていました。
それは、何も持っていないのに、
なぜか「すべてがある」と感じられる世界。
ひょうたんの中から光が生まれ、
やがてその光が響きへと変わっていき、
大地と宇宙、すべてのいのちとつながりながら、
**循環する“音の光”**となって広がっていきました。
その光の中で、わたしはただ幸せで、
ただ存在しているだけで満たされていたのです。
第2章|夢の記憶を“今ここ”で生きる
──ひょうたんサウンドが生まれるまで
目が覚めても、その夢の感覚は
身体の奥深くに、透明な響きとして残っていました。
わたしは思いました。
「あの音は、地上で創れる」──と。
そこから夢で見た通りの“音のレシピ”をもとに、
世界中の自然の恵みを集めて、
ひょうたんサウンドを形にしていきました。
🌾 土の砂、山の粉、花の種、雑穀、貝殻…
🌱 すべては大地や生命の記憶を宿す“いのちの粒”たち。
人工物を一切使わず、100%自然素材でつくられたこの楽器は、
ただ音を出すものではなく、
響きそのものが祈りであり、いのちの循環を思い出させてくれる存在です。
使い終えたあとには、大地に還り、芽吹き、また命として育っていく。
音が終わったあとまでも、響きが未来へとめぐっていくように。
第3章|音がもたらす、透明な祈り
この楽器の音を言葉で表すなら、
**「水のような音」**と表現するのがいちばん近いかもしれません。
透明で、やさしく、自然のリズムに沿って流れ落ちていく。
民族楽器の“レインスティック”に似ているとよく言われますが、
それよりもずっと繊細で、
**一音ごとに異なる響きが現れ、**まるで命の声が語りかけてくるようです。
耳で聴くだけでなく、
身体の奥深くにまで浸透していく音。
いつしか、思考が静まり、
ただ「今ここ」にいることが喜びになっていきます。
それはまるで、
“音を聴く”というより、“光に祈られている”ような感覚でした。